スキップしてメイン コンテンツに移動

【追悼】佐藤さとるさん


🔗「コロボックル物語」佐藤さとるさん死去
「思い出が消えるようで...」
http://www.j-cast.com/2017/02/17290949.html

私も「コロボックル物語」のファンでした。

アイキャッチ画像コロポックル

コロボックルという存在を知ったのは、佐藤さとるさんの御本からでした。懐かしいですね。

コロボックル、またはコロポックルアイヌの伝承に登場する小人だと理解したのはいつごろだったか……。でも、このシリーズを愛読したのが切欠で、アイヌにはなんとなく憧れがあります。




お話の中のコロボックルは、身長3センチ。子供のころの私には、西洋の妖精よりもずっと身近な存在でありました。

コロボックルといえばアイヌ語で「蕗の葉の下の人」という意味だというのが一般的ですが、「屋根を蕗で葺いた竪穴に住んでいた」説とか、アキタブキという、人の背丈以上にもなる大きな蕗があって(オオフキとも言う)、実はそんなに小柄ではなかったとか、そんなことを知ったのはもっと後の話……。

私の母が子供の頃は、まだ刺青を施したアイヌの女性がいたのだとか。そんな思い出話を聞く機会があったのも、私がこのシリーズを読んでいたからだと思います。

私が憧れたアイヌは、「ゴールデンカムイ」の世界とは、ちょっと……だいぶ違うのです。……お好きな方、ごめんなさい(汗) 雑誌で特集されたりもして大人気ですよね、「ゴールデンカムイ」。

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
野田サトル

集英社 2015-01-19
売り上げランキング : 321

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



でもいろいろ知識を得た今、佐藤さとるさんの世界は、かえって遠くなってしまった気もします……。

シリーズ第一作『だれも知らない小さな国』から続編も読ませていただいていましたが、自伝小説を出されていたのは存じませんでした。アニメになっていたのも知りませんでしたし……。

新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)
新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)佐藤 さとる 村上 勉

講談社 2015-10-28
売り上げランキング : 293693


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 
有川浩さんの新刊『だれもが知ってる小さな国』は見かけていたものの、つい後回しに……。近いうちに拝読させていただこうと思います。佐藤さんの、生前のインタビュー記事などを拝見すると、もしかしたら有川さんによる続編が存在するのかなぁと思ったりもしています。

だれもが知ってる小さな国
だれもが知ってる小さな国有川 浩 村上 勉

講談社 2015-10-28
売り上げランキング : 48301


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

コロボックル絵物語 (Colobockle Picture Book)
コロボックル絵物語 (Colobockle Picture Book)有川 浩 村上 勉

講談社 2014-04-16
売り上げランキング : 24149


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

あのシリーズが大好きだった頃の気持ちを思い出したいですね。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

コメント

このブログの人気の投稿

評価分かれる最終回「アイアムアヒーロー」完結

『アイアムアヒーロー』花沢健吾 (著)
大泉洋主演で映画化もされた本作品ですが、先日最終巻が発売されました。人類がゾンビに襲われるパニックホラー漫画です。
全22巻。2009年の1巻から8年近くかけての完結となりました。

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)花沢健吾

小学館 2009-08-28
売り上げランキング : 3733


Amazonで詳しく見る by G-Tools

おひとりさま女子の闘病コミックエッセイ

病気の大変さは人それぞれで比べられるものではありませんよね。それでも、独身の女性がある日突然、重い病気の診断を下されるというのは、ことさら大変に思えてしまいます。

そんな状況のコミックエッセイ3作品を、以下に挙げていきます。

地味なロードコメディ漫画『ロッシとニコロのおかしな旅』

「ロッシとニコロのおかしな旅」深巳 琳子著


私にとっては「初めて」の作家さんです。

15世紀半ば、フィレンツェからパリへ向かう若き医師ロッシとその弟子、ニコロ少年のドタバタ珍道中です。

師匠と弟子があちこちで様々な騒動に巻き込まれます。師匠の性格上、あえて巻き込まれることもたびたび……。濡れ衣を着せられたり謎解きをしたり牢屋に入れられたり。活版印刷とか瀉血とか、当時はこんなだったんだなぁ、というのがよく分かります。西洋の歴史が好きな方なら楽しめると思います。よく調べられていると思います。

師匠ロッシのオカッパ頭とかね(笑)

ただ、漫画としては「地味」。表紙を見てまず「地味!」と思いました(笑)
「若い」という設定の医師ロッシが若者っぽく見えませんし、なにしろ男二人ですからねぇ……絵柄としても……(汗)


同じ時代のフランスを描いた漫画として、山岸 凉子の「レベレーション(啓示)」があります。



ジャンヌ・ダルクがテーマなので、内容は全く違いますが。

「レベレーション(啓示)」も絵は……正直、「日出処の天子」の頃と比べると大分粗くなってしまったなぁ……という感想です。

ロッシとニコロのおかしな旅」の方が、丁寧に細密に描かれていると思います。その分、案外お話にボリュームがあります。一話一話は長くないのですが、結構情報量あるよな、と思いました。

が……いかんせん地味です(汗) この地味さはなんででしょうねぇ。主人公の二人も美形ではないですしね。まつげをバシバシにすればいいというモノでもないのでしょうが……。

ロードコメディではありますが、腹を抱えて笑うタイプではなく、ニヤリとさせる方です。

ロッシの性格とか、師匠と弟子との掛け合いとか、何度か読み返してみて「面白いなぁ」とじんわり感じられる……スルメイカのような漫画だと思いました。

主人公は町医者という立場なので、当時の「医療」がどういうものかもさらっと描かれています。なにしろ中世ですから、まだまだ「知」というものに格差があった時代です。迷信や偏見、根拠の薄い民間療法も根強い。主人公なりに「医療」に対する志もあるようなので、それが今後、物語の軸になるかもしれません。

読む人を選ぶかもしれませんが、中世の欧州というキーワードに反応される方は、とりあえず。