スキップしてメイン コンテンツに移動

今、ファンタジー漫画が熱い! おすすめコミック その1


ファンタジー漫画をお勧めするシリーズ記事になります。

とはいえ「ファンタジー」の括りが、そもそも広すぎるんですよねぇ。『ONE PIECE』だって『ドラえもん』だって「ファンタジー」と言えば「ファンタジー」だし?

『鋼の錬金術師』や『七つの大罪』のように、有名になり過ぎて今更な作品もありますよね。あんまり巻数が多くても大変ですし。電子書籍でまとめ買いする方も増えているようですが。

ま、いろいろありますが、「このファンタジー漫画面白いなぁ」と感じることが最近増えたので、ご紹介したいと思います。

同好の方は「そうそう」と頷いていただければ。違う方は生暖かく見守っていただければ。そして「この作品知らなかった、面白そう」という方にお届けできれば何よりです。

それでは!




📍『金の国 水の国』(全1巻)

岩本ナオ

金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)
金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)岩本 ナオ

小学館 2016-07-08
売り上げランキング : 715


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ファンタジーというより「おとぎ話」のような作品です。『このマンガがすごい!2017』オンナ編1位。マンガ大賞2017ノミネート作品でもあります。

🔗【インタビュー】岩本ナオ『金の国 水の国』【祝!『このマンガがすごい!2017』オンナ編1位!!】
『町でうわさの天狗の子』から2年半……ファンを魅了する“岩本流マンガづくり”大公開!
http://konomanga.jp/interview/iwamotonao2017

裕福で人も多いけれど水不足のA国と、水は豊富だけれど仕事も少なくあまり豊かではないB国。つまらないことが原因でついには戦争に。慌てて仲裁に入った神様は2つの国の長に言いました。

A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり、B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい。

これが冒頭でさらっと述べられますが、正直神様のくだりが一番めんくらいます。なにしろ神様、ここしか登場しませんので(笑)

A国の姫とB国の青年が、互いに互いを想って国交樹立のために動きます。

とはいえ、全1巻なので、さほど大規模に物語は展開しません。ワクワクドキドキも(あまり)ありません。あくまで人物がメインです。

この、人物と台詞が何より秀逸です。

1巻の中で、きれいに物語が終わります。少ないページの中で、架空の世界を成立させ、問題点を挙げ、人物を描写し、解決し、ハッピーエンドに至る。

これができる力量が素晴らしいです。良い作品は長ければいいというものではない、という好例です。


町でうわさの天狗の子 コミック 1-12巻セット (フラワーコミックス)
町でうわさの天狗の子 コミック 1-12巻セット (フラワーコミックス)岩本 ナオ

小学館 2014-01-10
売り上げランキング : 9464


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


📍『とんがり帽子のアトリエ』(連載中)

白浜鴎

とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)
とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)白浜 鴎

講談社 2017-01-23
売り上げランキング : 804


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


雑誌「モーニング」で連載中です。単行本は1巻刊行中。

公式サイトでは『とんがり帽子のアトリエ』第一話が読めます。
http://morning.moae.jp/lineup/667

魔法が支配する異世界の物語……ドラゴンが出てきたりして、一見、王道のファンタジーですが、「魔法」というものの捉え方が斬新です。物語の「肝」であるはずの「魔法」が案外お手軽な扱いで、「一体これでどうやって物語を掘り下げるつもりなのか?」と興味深いです。1巻ではまだ「主人公が主人公たる所以」が「ほのめかされる」程度なので、今後が楽しみですね。

最近の漫画としては、絵柄が少し変わっています。やや太めの線で、海外の絵本のようです。作者がイラストレーター出身で、アメコミの表紙も手掛けているというプロフィールを見て、少し納得しました。

「バンド・デシネ」というほど「欧米」っぽいわけではなく、とっつきやすいのですが、そっちの「匂い」を感じさせる絵柄ではあります。ツイッターでは、「画力が素晴らしい」と話題になっていました。


📍『約束のネバーランド』(連載中)

原作 白井カイウ 作画 出水ぽすか

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)
約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)出水 ぽすか 白井 カイウ

集英社 2016-12-02
売り上げランキング : 647


Amazonで詳しく見る
by G-Tools




週刊少年ジャンプにて連載中。単行本は、現在2巻まで発売されています。

可愛らしい絵柄ですが、物語はシリアスです。

孤児院に暮らす子供たちとママと呼ばれるひとりの女性。孤児院に居られるのは、最長で12歳まで。里親が決まったら、年齢に関係なく『外』へ出ていきます。11歳のエマ、ノーマン、レイの3人も卒業間近。しかしそんなある日、彼らは『孤児院』の正体を知ってしまいます。
このまま孤児院に残れば、確実に全員死を迎える……生き残るために、脱獄を計画する子供たち。彼らの計画は成功するのか、また、外の世界はどうなっているのか。

謎だらけの作品ですが、「ファンタジー」らしい要素と言えば、「外」の住人が「異形」であることぐらいです。

でも「脱出ファンタジー」と銘打たれています。

こちらもマンガ大賞2017ノミネート作品です。『NARUTO』が終わり、『こち亀』が終わり、『BLEACH』も終わり、『銀魂』も最終章となったWJで、新たな柱になり得る作品かもしれない、と注目を集めています。


今回は、以上の3作品です。

今後も定期的に「ファンタジー漫画」を取り上げていこうと思いますが、ひとつひとつじっくりご紹介したいので、3~4作品ぐらいずつ、取り上げていくつもりでおります。

とりあえず「その3」までは続きます。


コメント

このブログの人気の投稿

評価分かれる最終回「アイアムアヒーロー」完結

『アイアムアヒーロー』花沢健吾 (著)
大泉洋主演で映画化もされた本作品ですが、先日最終巻が発売されました。人類がゾンビに襲われるパニックホラー漫画です。
全22巻。2009年の1巻から8年近くかけての完結となりました。

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)花沢健吾

小学館 2009-08-28
売り上げランキング : 3733


Amazonで詳しく見る by G-Tools

おひとりさま女子の闘病コミックエッセイ

病気の大変さは人それぞれで比べられるものではありませんよね。それでも、独身の女性がある日突然、重い病気の診断を下されるというのは、ことさら大変に思えてしまいます。

そんな状況のコミックエッセイ3作品を、以下に挙げていきます。

地味なロードコメディ漫画『ロッシとニコロのおかしな旅』

「ロッシとニコロのおかしな旅」深巳 琳子著


私にとっては「初めて」の作家さんです。

15世紀半ば、フィレンツェからパリへ向かう若き医師ロッシとその弟子、ニコロ少年のドタバタ珍道中です。

師匠と弟子があちこちで様々な騒動に巻き込まれます。師匠の性格上、あえて巻き込まれることもたびたび……。濡れ衣を着せられたり謎解きをしたり牢屋に入れられたり。活版印刷とか瀉血とか、当時はこんなだったんだなぁ、というのがよく分かります。西洋の歴史が好きな方なら楽しめると思います。よく調べられていると思います。

師匠ロッシのオカッパ頭とかね(笑)

ただ、漫画としては「地味」。表紙を見てまず「地味!」と思いました(笑)
「若い」という設定の医師ロッシが若者っぽく見えませんし、なにしろ男二人ですからねぇ……絵柄としても……(汗)


同じ時代のフランスを描いた漫画として、山岸 凉子の「レベレーション(啓示)」があります。



ジャンヌ・ダルクがテーマなので、内容は全く違いますが。

「レベレーション(啓示)」も絵は……正直、「日出処の天子」の頃と比べると大分粗くなってしまったなぁ……という感想です。

ロッシとニコロのおかしな旅」の方が、丁寧に細密に描かれていると思います。その分、案外お話にボリュームがあります。一話一話は長くないのですが、結構情報量あるよな、と思いました。

が……いかんせん地味です(汗) この地味さはなんででしょうねぇ。主人公の二人も美形ではないですしね。まつげをバシバシにすればいいというモノでもないのでしょうが……。

ロードコメディではありますが、腹を抱えて笑うタイプではなく、ニヤリとさせる方です。

ロッシの性格とか、師匠と弟子との掛け合いとか、何度か読み返してみて「面白いなぁ」とじんわり感じられる……スルメイカのような漫画だと思いました。

主人公は町医者という立場なので、当時の「医療」がどういうものかもさらっと描かれています。なにしろ中世ですから、まだまだ「知」というものに格差があった時代です。迷信や偏見、根拠の薄い民間療法も根強い。主人公なりに「医療」に対する志もあるようなので、それが今後、物語の軸になるかもしれません。

読む人を選ぶかもしれませんが、中世の欧州というキーワードに反応される方は、とりあえず。