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夏アニメ開始直前 本格ファンタジー漫画『メイドインアビス』

メイドインアビス

つくしあきひと著




架空の世界を舞台としたダークファンタジーです。ただいま5巻まで刊行されています。

まんがライフWIN」では、最初の数話と、最新の数話を読むことができます。
http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/madeinabyss/

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴「アビス」。約1900年前、南ベオルスカの孤島で発見された直径約1000メートル、深さは不明の巨大な縦穴です。

「アビス」は特異な独自の生態系をもち、現代人がうかがい知れない、高度に発達した技術から成る「遺物」を眠らせています。

「アビス」は、地形や気候も地上とは異なり、人を捕食する動植物に満ちており、下降はできても上昇には非常な負荷がかかるため、深く潜れば潜るほど生存の可能性は低くなります。

特に深界六層以降は「ラストダイブ」と呼ばれ、ここからの生還は不可されています。

危険を伴う「アビス」に潜り、遺物を発見、発掘してくる「冒険者」たちは「探掘家」と呼ばれ、英雄と目されています。

アビス周縁にできた街に暮らす12歳の少女「リコ」が主人公です。「探掘家」だった父親の死去と母親の行方不明によって、孤児院で暮らしているリコ。将来の夢は両親と同じ「探掘家」です。

ある日、リコは少年の姿をしたロボットを拾います。孤児院で目覚めた彼に「レグ」と名付け、彼と共に「ラストダイブ」に挑んだ母親を探しに行く決意をします。まだ、「アビス」の底で母親が生きていると信じて。

しかし、まだ未熟なリコは「アビス」に潜る許可を得られません。そこで、こっそり出発することにしたものの……。

……と、ここまでがいわばプロローグですね。

表紙からお分かりのように、ほんわかとした可愛らしい絵柄です。

しかし、検索予測に「メイドインアビス ぐろい」と出てくるように、内容はかなりエログロです。少年少女向けのさわやかな冒険譚と思っていると裏切られます。

1巻はそうでもないのですが、2巻以降徐々に残酷な描写が増えてきて、それに伴い脱落する読者も増えているとか……。

これを一体、どの程度忠実にアニメ化するのか、今からドキドキではあります。

エロさは本編では控えめですが、カバーの下が薄い本のようです。警告はしたので、そういうのがお嫌いな方はくれぐれもめくらないように!

また、基本的に男×女ですが、同性もアリなのかな~💜、と思わせる描写もチラホラしています。

そんなワケである意味かなり「自由」な、そのぶん「読み手を選ぶ」漫画だと思います。

ただし、ストーリーは大変よく練られています。ファンタジーでは重要な「世界観の作りこみ」もハンパではありません。「そこまで必要か?」っていうぐらい(笑)

12歳程度の少年少女らに、アビスの現実が容赦なく襲い掛かります。タイトルの「メイドインアビス」が意味しているもの……それは、って感じです。

アビスへ潜れば潜るほど謎が増えていくので、あの描写に耐えられる人なら、面白く読めると思います。


🔗テレビアニメ『メイドインアビス』公式サイト
http://miabyss.com/

2017年7月7日~、TOKYO MXほかで放送開始予定です。


アニメ開始にともなって、公式アンソロジーも出版されるようですね。

メイドインアビス公式アンソロジー 度し難き探窟家たち 



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